まさに“究極の魔改造”! スカイラインGT-Rの“RB26エンジン”を搭載した1972年式 初代「フェアレディZ」を英国で発見

クルマ好きならたまらない魔改造!ダットサン240ZにRB26DETTをドッキング

 日産が世界的な自動車企業に押し上げたきっかけになったのが、初代「フェアレディZ(S30型)」です。

 海外では「ダットサン240Z」として知られ、1969年から1978年までの8年間で世界販売台数52万台以上を記録するほどで、最も売れたスポーツカーとしての記録はいまだに破られていません。

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 ダットサン240Zはロングノーズ、ショートデッキというスポーツカーならではの古典的なスタイルが支持を受け、おもに北米で高い人気を誇っていました。

 搭載されたパワートレインは2.4リッター直列6気筒(L24型)で150馬力を発生し、1000kgほどしかない車重と相まって抜群の加速力を誇っていました。

 それだけでなく、L24型エンジンはとにかく耐久性に優れ、故障が少なかったこともあって、北米で販売台数を稼げただけでなく日産のブランド力を知らしめることとなりました。

 そんなダットサン240Zは、旧車のなかでも人気があるということもあって、カーオークションのなかでもさまざまな個体が出回っています。

 そのなかでもパワートレインをハイパワーモデルとスワップした個体が、世界に拠点を構えるオークションサイトである「コレクティングカーズ」に出品されて注目を集めていました。

 今回出品されたダットサン240Zは1972年式で、ボディカラーはパールホワイト、走行距離はメーター読みで9766マイル(約15716km)になります。

 そしてパワートレインは、R33型「スカイラインGT-R」で搭載されていた「RB26DETT」を搭載していることが、最大のトピックになります。

左ハンドル仕様を右ハンドル化

 RB26DETTエンジンは2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジンで、最大出力は日本国内の自主規制で280馬力に抑えられていますが、チューニング次第で500馬力以上でも対応できる伝説のパワーユニットとして知られています。

 このRB26DETTエンジンに組み合わされるトランスミッションは、同社「スカイラインGTS-T用」の5速マニュアルが採用されました。

 また、この個体はもともと左ハンドル仕様でしたが、エンジンとミッションのスワップに伴い、右ハンドル化を実施。

 なお、右ハンドル化はStar Motorsport社がおこない、セットアップや再マッピングはRB Motorsport社のロッド・ベル氏によっておこなわれました。

 ほかにも改良されたプロペラシャフトや日産R300LSD、日産300ZX リアハーフシャフトが搭載されています。

 エクステリアはクロームバンパーとボディトリム、黒のトランクリッドスポイラーが装備済みです。

 ホイールは15インチのROTA社製が組み込まれ、サスペンションはTokico社Illuminaデュアルガスダンパーが搭載されています。

 ブレーキシステムもアフターマーケットのブレーキキャリパーを備えたベンチレーテッドフロントディスクとNABCO社製ラージボアマスターシリンダーに換装されました。

 インテリアは基本的にオリジナルのものですが、シートはブラックとレッドのコンビレザーに張り替えられ、カーペットの交換と防音材の追加が実施されています。

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 今回の個体は海外のチューニングカー雑誌「Japanese Performance 」にも掲載されており、インパクトを与えたクルマといえるでしょう。

 なお、オークションはすでに終了されており、落札者がいない状態で売れ残りの状態となっています。

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